コロナ情報は地元と共有、嘉手納基地が声明


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 米国防総省が新型コロナウイルスについて基地別の感染情報を公表しない方針を示したことについて、米空軍嘉手納基地の第18航空団は2日、「地元の皆さまにも懸念を生じさせるものだった」とし「公衆衛生と安全の見地から、新規案件の情報を引き続き関係機関と共有する」という声明を出した。県などへの情報提供を続ける姿勢を示した。フェイスブックに和訳付きで投稿した。

 嘉手納基地で3人目の感染が分かったのは国防総省の指針が出た後だったとし「沖縄防衛局や外務省沖縄事務所、地元自治体に情報を共有した」と強調した。さらに「嘉手納基地で予防対策を強化するため、移動・行動制限を決め、対人距離の確保を推進している」と説明した。

 また本紙の取材に対し、感染が確認された3人は嘉手納基地内で治療を受けていると答えた。基地内にいる濃厚接触者も移動制限と健康観察を続けているという。

 嘉手納基地は感染確認を受け3月30日~4月1日を大幅に業務を縮小する特別対策期間とした。

 2日以降の18日間は任務上必要な業務を行いつつ、引き続き在宅勤務などを取り入れて感染予防に努める。