クジラ悠々「ケラマブルーの海は平和だよ~」 沖縄・渡嘉敷の松田さん撮影


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慶良間諸島国立公園の海を悠々と泳ぐザトウクジラ=2月28日、渡嘉敷島阿波連沖(松田崇さん撮影)

 【渡嘉敷】慶良間諸島国立公園の海域には毎年繁殖活動のためにザトウクジラが12月末~4月ごろまで回遊する。ザトウクジラをひと目見ようと、2~3月はホエールウオッチングのピークとなり、例年多くの観光客らで島はにぎわうが、今季は新型コロナウイルスの影響で観光客が減少し閑散としている。渡嘉敷村の基幹産業の観光業が打撃を受け、今後が懸念される。

 渡嘉敷村のダイビングサービス「リラックスアイランド」代表の松田崇さん(47)は「島は2月からコロナの影響で観光客が激減している。海の世界は安心なのでクジラの水中遊泳の写真を見て、全国のみなさんの励みになればと思う」と話し、本紙にクジラの写真を寄せた。

 例年と変わらず優雅に泳ぐ姿からは「ケラマブルーの海はコロナの来ない平和な世界だよ~コロナに負けないでね~」と、第2の宇宙といわれる海の世界からクジラが人間たちに呼び掛けているようだ。 (米田英明通信員)