恩納で来秋ホテルアワード 業界のアカデミー賞、世界から集結


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ワールド・ラグジュアリーホテル・アワード2019で表彰を受ける世界の高級ホテル関係者=フィンランド(同アワード事務局提供)

 ホテル業界のアカデミー賞と呼ばれる「ワールド・ラグジュアリーホテル・アワード」の沖縄開催が6日までに決定した。高品質なサービスや施設を備えたホテルを表彰する大会で、国内での開催は初めて。2021年11月に、恩納村のオキナワ・スパ・リゾート・エグゼスを主会場に開催する予定だ。

 同アワードは06年に設立され、来年は14回目の開催となる。旅行・観光業界の専門家や旅行会社、旅行客など約30万人の評価に基づき、世界レベルのサービスを提供するホテルが選出される。県内ホテルでは過去に、南城市の百名伽藍やオキナワ・スパ・リゾート・エグゼスが受賞した。

 アワードには世界のホテルの総支配人やオーナー、観光業界やメディア関係者など約350人が集まる。参加者はヨーロッパや中東、アジア諸国など180カ国に上る。世界の富裕層に向けて、開催地である沖縄のアピールにつながると期待される。

 開催当日は、ウエルカムパーティーや授賞式などが実施される。授賞式では沖縄の伝統文化などを披露し、参加者にフルコースの料理を提供する。主会場の他に、ハレクラニ沖縄やザ・リッツ・カールトン沖縄など、周辺のホテルも参加者の受け入れに協力する。

 誘致に取り組んだかりゆしによると、昨年9月に大会責任者が県内のホテルなどを視察し、沖縄の食文化や自然を高く評価したという。

 かりゆしの玉城智司社長は「沖縄にはすばらしい芸能や自然、文化があり、アピールする機会になる。新型コロナウイルスで厳しい状況だが、観光回復の起爆剤となれば良い」と意気込んだ。