感染者には教員や保育園職員も 7日に沖縄で感染判明した12人


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沖縄県庁

 沖縄県は7日、新たに12人の新型コロナウイルス感染者が判明したと発表した。うち1人は再検査の可能性がある。12人は1日の感染確認数で最多で、初の2桁となった。玉城デニー知事は「ここ3日間で感染者が著しく増加している。『感染確認地域』から『感染拡大警戒地域』に移行している可能性がある」と危機感を示した。国の専門家会議は「感染拡大警戒地域」に求められる対応として、期間を明確にした「外出自粛要請」などを挙げている。

 7日に判明した陽性者12人の内訳は20代女性1人、30代男性1人、40代男性1人、同女性3人、50代男性2人、同女性2人、70代男性1人、80代女性1人。7人は感染経路が不明。県は「(すでに)市中感染が始まっている」とした。

 50代男性のうち1人は南城市立大里中学校教諭。50代女性のうち1人は南部保健所管内在住の保育園職員。保育園職員の女性は、4日に陽性が判明した20代女性と同居する家族で園は4日時点で休園した。

 宜野湾市の40代男性、那覇市の40代女性、那覇市の50代男性の3人は同じ食品メーカーに勤める事務職。4日に陽性が判明した那覇市の50代男性と同じ会社で、7日に判明した3人は濃厚接触者または接触者として健康観察中だった。

 30代男性は「移入例」とみられ、東京都在住で3月31日に来県し、4月2日に発熱や咳の症状が出た。

 県発表の感染者は34人になった。ほかにスペインからの帰国時に成田空港で判明した県内10代女性1人、米軍嘉手納基地内の3人がいる。