九州高校総体が初の中止 コロナ感染拡大で 県予選は現時点で実施へ


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 九州高校体育連盟(幾竹浩子会長)は8日、6月11日~7月20日に九州・沖縄各県で予定していた全九州高校体育大会を中止すると決めた。5月末に始まる全国高校総体の県予選は現時点で実施の方向だが、情勢次第で変更もあり得る。

 各県で新型コロナウイルスの感染者が急増しており関係者の安全が確保できないことや、臨時休校措置で部活動を再開できていない県も多く、十分な準備期間が設けられないことなどを理由に挙げている。九州大会の中止は史上初。ブロック大会の中止は、関東大会に続き2例目。

 全九州高校体育大会は例年、九州各県の県予選を勝ち上がった選手やチームが出場している。同大会で全国高校総体の代表を決める7種目(陸上・水泳・水球・ボクシング・女子サッカー・ヨット・ホッケー)については今後、各専門部委員会で代表決定方法を協議する。

 県内ではカヌー(6月20~21日)となぎなた(6月21日)、競泳(7月19~20日)、ソフトボール(7月11~12日)、アーチェリー(7月11~12日)の5種目が実施予定だった。

 21府県で開催予定の全国高校総体(北関東総体2020、8月10~24日)は現時点で開催予定だが、今後変更する可能性もある。

 一方、全国高校総体の県代表を決める県予選(5月30日~6月5日)について、県高校体育連盟は先行競技も含め現時点で実施の意向を示している。だが、県内の感染状況や全国高校総体が中止となった場合、県予選の中止もあり得ると説明している。今後状況を注視しながら対応する。県高体連の竹西正好理事長は「夢を追う子どもたちを応援するためにもぜひ、開催できるよう努めたい」としている。【琉球新報電子版】