SNS疲れにご注意 モバイルプリンスの知っとくto得トーク[155]


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3月29日、タレントの志村けんさんが新型コロナウイルスの感染による肺炎のため東京都内の病院で亡くなりました。

新型コロナウイルスによる自粛ムードが続く中、長年活躍したスターが亡くなったことで、衝撃を受けた人も多いと思います。

そうした中で皆さんは「SNS疲れ」になっていないですか?

 

イラスト・小谷茶(コタニティー)

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SNSでは、さまざまな感情がタイムラインに流れてきます。楽しい、うれしい、素晴らしい!などのポジティブな感情もあれば、悲しい、つらい、苦しい、あるいは怒りなどもあるでしょう。

SNSは、構造上「エコーチャンバー【※1】化」しやすいとされています。世の中が不安になると、ネガティブな感情が増幅し、自分の心が疲れ切ってしまうこともあります。

 

※1 エコーチャンバー現象 … 日本語に直訳すると「共鳴する部屋」。SNSで自分と意見が近い人と交流を取ることで、意見や感情が増幅して過激化することをいいます。エコーチャンバーによってデマが拡散されたり、他者に対して攻撃的、あるいは差別的な態度を取ることが問題視されています。

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そうした時には、思い切ってSNSアプリを削除するのも有効です。

SNSを見るのが癖になってやめられないのであれば、その環境を変えるべく思い切って削除するのです。

そして自分の気持ちが落ち着いた頃にインストールし、再開すればいいのです。

 

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不安が高まると、それを解消するためにデマを信じてしまったり、分かりやすい「敵」を見つけて攻撃的になったり、差別的な言動【※2】を取ることもあります。

自分がつらくなるだけでなく、誰かを傷つけたり、デマや差別で「殺して」しまうこともあります。

そうなる前に、疲れていると思ったらSNSと距離を取りましょう。

 

※2 差別的な言動 … 新型コロナウイルスを巡っては、ヨーロッパではアジア人が「コロナ!」と呼ばれて暴行を受けたり、日本国内でも「中国人お断り」と飲食店が打ち出すなど、差別的な行動に発展しています。

 

【プロフィル】

 モバイルプリンス / 島袋コウ スマートフォンアドバイザー、フリーライター。沖縄県サイバー防犯PR大使を務め、スマホやインターネットの活動講座を学校などで実施。本連載をまとめた著書「しくじりから学ぶ13歳からのスマホルール」(旬報社)も発売中。

http://smartphoneokoku.net/