【東京】米軍普天間飛行場から発がん性が指摘される化学物質PFOSを含む泡消火剤が大量に流出した問題で、米軍から沖縄防衛局に連絡があったのは発生の約1時間後だったことが分かった。14日に国会内であった野党国会議員でつくる沖縄等米軍基地問題議員懇談会で、防衛省の担当者が説明した。
米海兵隊によると、10日午後4時45分ごろに飛行場内の格納庫で消火システムが作動し、PFOSが漏れ出た。だが、沖縄防衛局に連絡があったのは同5時40分だったという。防衛局は連絡を受け、宜野湾市など関係自治体に情報を提供した。日米は1997年に合意した在日米軍の事件事故発生時の手続きで、環境に影響を及ぼす可能性がある場合は米側が外務省に速やかに通報し、現地レベルでも「迅速に関係の防衛施設局に通報する」と規定している。