泡流出への処理「反省」宜野湾消防が指針作成へ 職員の安全考慮


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飛散した泡消火剤をバケツで回収する消防士ら=11日午前11時19分、宜野湾市嘉数

 【宜野湾】米軍普天間飛行場の泡消火剤流出事故を受け、宜野湾市消防本部は危険物が流出した場合に対応するマニュアル作成に着手した。今月末をめどに策定する。同本部の又吉清次長兼消防署長が13日の市議会基地関係特別委員会で説明した。同本部はこれまで泡消火剤流出に関するマニュアルがなかった。今回の事故を重くみて職員の安全などを確保したい考え。

 又吉次長は、泡消火剤が流出した宇地泊川(比屋良川)で、十分な装備がないまま職員が泡を回収したことに「反省している」と述べた。最終的に回収を断念したことについては「そのまま自然浄化という判断だった」と説明した。

 吉村純基地渉外課長は、県管理の河川で同様の事故が起こった場合の対策について「県を含めて協議をしていかないといけない」と課題を挙げた。基地関係特別委は事故を受け、米軍など関係機関に抗議することを確認した。

 同市の松川正則市長は13日、市消防とは別に市内部で対応マニュアルを作る考えを報道陣に示した。