玉城デニー知事、終息ではなく収束 豚熱「移動制限区域」解除で会見


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会見で豚熱の移動制限区域解除を報告する玉城デニー知事=14日午前10時、那覇市の県庁

 うるま市と沖縄市の養豚場で県内で34年ぶりに豚熱(CSF)が発生した問題で、発生した養豚場から半径3キロ圏内の農場に設けられた「移動制限区域」が、14日午前0時に解除された。解除を受けて同日午前10時、玉城デニー知事が記者会見した。

 知事は、豚熱に感染して被害が出た農家や移動・搬出制限の影響を受けた農家に対して、経営再建に向けた手当金などの支援について「評価チームの強化を図り、国とも連携して進めている」と話した。県民に対して「県産豚肉を利用し、影響を受けた養豚関係事業者を応援してほしい」と呼び掛けた。ワクチン接種が進んでいることなどから、「終息」ではなく「収束」宣言という認識を示した。

 長嶺豊県農林水産部長は、殺処分された農家の補償について、10農場のうち4農場では、一定の資料を整えて国と協議を進めていることを明らかにした。評価チームの人員はこれまでの7人から17人に増員して取り組むとした。【琉球新報電子版】