沖縄県内感染 新たに4人、重症6人 高齢者に集中


この記事を書いた人 Avatar photo 米倉 外昭
対策本部会議で新たに4人が感染したと発表する玉城デニー知事(奥中央)=14日午後、県庁

 沖縄県は14日、新たに新型コロナウイルスに4人が感染したと発表した。県内の感染者数は77人で、うち1人は成田空港の検疫で判明した。入院中または入院調整中は69人おり、そのうち重症者は6人。80代が1人、70代が4人、50代が1人と高齢者の深刻さが目立つ。

 新たな患者4人のうち1人は中部保健所管内在住の30代女性で、8日に感染が確認された沖縄市の弁護士の30代男性と同じ職場。接触者として二次感染したとみられる。4日に発熱し、11日に発熱が持続したため協力医療機関を受診し、検体を採取した。30代の男性弁護士は3月28日から30日に東京に出張しており県外で感染した「移入例」とみられる。同男性と同居する家族2人の感染もすでに判明している。

 14日に判明した残る感染者3人はすべて那覇市在住。60代男性、80代男性、40代女性。職業はいずれも調査中。県外、国外への渡航歴は確認されていない。

 60代男性は6日に発熱し、持続したため検体を採取した。80代男性は11日にのどなどに痛みを訴え、協力医療機関を受診した。40代女性は9日に症状が現れ、11日に発熱、せき、気管支炎、肺炎が確認された。

 13日に判明した石垣市の20代男性は、8日のPCR検査では「陰性」だったが、2回目の検査で陽性だったことが明らかになった。