与那国馬、待望の赤ちゃん 静岡ですくすく 海を越え喜びの輪


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元気に育っている与那国馬の子馬=三島市立公園楽寿園(同園提供)

 【与那国】静岡県三島市の市立公園楽寿園にいる与那国馬「アウリ」と「メリ」の間に待望の子馬(雄)が誕生した。与那国町観光協会の崎元俊男会長のもとに3月26日、三島市役所産業文化部の担当者から喜びのメールが届いた。生まれたのは3月20日未明。

 2018年に楽寿園側から与那国馬の購入依頼があり、与那国馬保存会などを通じて、町の天然記念物である与那国馬2頭(雄1頭、雌1頭)を同園に譲った。その際に関わる機会があった崎元会長へ感謝のメールがこのほど届いた。

 コロナウイルスのニュースがあふれる中、子馬誕生により、明るい話題が楽寿園をにぎわせている。皆で喜びを分かち合おうと、愛称の発表会やお披露目会などを企画する予定だ。

 町出身で幼い頃から与那国馬を身近に見て育ってきた崎元会長は「子馬の誕生はもちろん喜ばしいが、県外の方にとっても、与那国馬がこんなにも喜ばれ、貴重で大事にかわいがってもらっていることにあらためて驚いた。三島市の方々が、与那国馬をきっかけに、島の存在を知って、より身近に感じ興味を持っていただけたらいいなと思う。子馬が、三島市と与那国町をつなぐ懸け橋になってくれたらさらにうれしい」と話した。

(村松友紀通信員)