外国語の発音、自宅でも練習 沖縄大・渡邉教授らがソフト開発


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 瀬底 正志郎
沖縄大学の渡邉ゆきこ教授らが開発した発音練習ソフト「ST Lab(エスティー・ラボ)」の練習画面(渡邉ゆきこ教授提供)

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、県内の大学でも遠隔授業が導入される中、沖縄大学の渡邉ゆきこ教授らが開発した発音練習ソフト「ST Lab(エスティー・ラボ)」が注目を集めている。学生が自宅など離れた場所にいながら、外国語の発音などを練習できる。米国や日本国内で計30の教育機関が同ソフトを使用する。新型コロナの感染拡大で国内外の教育機関からの使用申請が増加しているという。

 エスティー・ラボは音声認識機能を使った多言語対応の発音練習ソフトで、中国語やドイツ語、フランス語など16言語に対応する。授業で習った外国語の表現や発音を自宅でも復習できる。発音だけではなく、聞き取りの練習もできる。使用申請を行えば無料で利用可能となる。

 エスティー・ラボは練習後に正答率がすぐに確認できるため、学生は間違いに気付けて、学習意欲の向上にもつながる。

 渡邉教授は「大学の授業では十分な時間が取れないため、学生たちは発音の練習などが足りていない」と語学を取り巻く状況を説明する。「これからもインターネットで学ぶeラーニングを進め、学生たちに課外でも努力してもらいたい」と述べた。

 利用はエスティー・ラボのマニュアルホームページ https://watayuki.xsrv.jp/ST_manual/index.html