県立高校の定員内不合格が最少53人 前年度のほぼ半分


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 今春の沖縄県立高校入試で、定員に空きがあっても不合格となる「定員内不合格者」の数が過去最少の53人だったことが分かった。16日に開かれた県教育委員会会議4月定例会で報告された。

 定員内不合格者数はこれまで、16年度が195人、17年度が167人、18年度が174人、19年度が111人となっている。

 近年は減少傾向にあったものの、前年度と比較すると20年度は約半分に減った。

 県教育庁県立学校教育課はことし2月、高校入試で定員内不合格者が出ないように合否判定基準の見直しを求める通知を、県立高校に出していた。

 定員内不合格者数が半減した明確な要因について、同課は分析していない。

 同課は「通知などで高校側の受け入れに対する理解が深まっただけでなく、中学校での進路指導の充実など複数の要因が影響しているのではないか。今後も定員確保に努めていく」とした。