中国から次々届く善意のマスク 福州市が那覇市へ2万枚、個人が市医師会へ6千枚


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中国から届いたマスク=17日、那覇市役所

◆那覇市友好都市 福州市が2万枚 ケースタイルも1万枚

 那覇市に16日、友好都市の中国福州市からマスク2万枚が届けられた。17日には市内でホテルを運営する企業「K・Style(ケースタイル)」(竹内利孝代表)が市に1万枚を寄贈した。

 福州市からのマスクの箱には「同じ船に乗り 海を渡り 風雨にも負けず前へ進む」と応援メッセージが貼られていた。城間幹子市長が17日に開かれた会見で明らかにした。

 城間市長は「世界中でマスクが不足する中、寄贈していただき深く感謝する。保育所やこども園、医療機関などへ優先的に配布し、活用させていただく」と述べた。

6千枚の医療用マスクを那覇市医師会の玉井修副会長に手渡す王希さん(左端)と王娟さん(中央)が=17日、県庁

◆那覇市医師会へ医療用を6千枚 中国出身の王希、王娟さん

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、県内の医療機関や介護施設でマスクが不足する中、宜野湾市在住で中国出身の王希(おうき)さんと王娟(おうけん)さんが17日、那覇市医師会に6千枚の医療用マスクを贈った。県庁で行われた贈呈式でマスクを受け取った同医師会の玉井修副会長は「友情の印だ。大変ありがたい」と感謝した。

 玉井副会長によると、現在市内の訪問看護施設など約20、30カ所で既にマスクの在庫が切れている。2週間以内にマスクが無くなる介護施設や医療機関は約100カ所に上るという。

 県内で民泊などを営む王希さんと王娟さんは友人同士で、共に2018年に沖縄に移り住んだ。

 王希さんは「コロナ感染が深刻化している。沖縄のために貢献したい」、王娟さんも「これまで中国もコロナ感染で大変だった。日中友好の力になりたい」と話した。6千枚の医療用マスクは18日から順次那覇市内の介護施設などに配布される。