沖縄県、コロナ検査体制を20日から拡充 民間会社に直接送付


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沖縄県庁(資料写真)

 新型コロナウイルス感染症のPCR検査数の拡充を進めていた県は18日、県外の民間検査会社に検体を直接送り、検査できる体制を整えたと明らかにした。検査対象の選定はこれまで保健所との協議が必要だった。今後は保健所を介さずに、約15の協力医療機関が採取した検体を県外の民間検査会社に直接送付して、結果を判定できる。20日から運用予定で、今後は検査数の増加が期待される。

 県内ではことし2月まで、PCR検査を実施できるのは1日最大18件だった。厚生労働省から同月下旬、接触者だけではなく、肺炎に近い症状がある人も検査するよう検査の拡充を求める通達があった。その後、県衛生環境研究所を中心に検査数を増やし、4月に入ってからは1日当たり100件ほど検査を実施している。18日は104人分の検査が行われた。

 同時に県は民間検査会社と検査体制の拡充に向け調整を進めていた。検体を県外に送るため、結果の判明に遅れが生じるとみられていたが、県保健医療部の糸数公保健衛生統括監は「3、4日かかると思われたが、早ければ2日で結果が分かる。早さに期待できる」と語った。