社会

子ども預かり拒否「不安はわかるが」 リスクは同じ、冷静対応求める

 那覇市立病院で働く看護師が保育園で子どもの預かりを拒否されたことを受けて、他の保育園からは「不安は分かる」と理解を示しつつ「対応策はある」「医療職が特別ではない」と冷静な対応を求める声が上がった。

 那覇市内のある保育園の理事長は「大勢の子どもを預かっている責任があり、感染への不安は分かる」としながらも「保育園は親子の最後のとりで。誰かがその子どもを預からなければならない」と話す。

 この園では登園時の検温に加えて、手洗い時には消毒液やペーパータオルを使用し、職員はマスクを着用するなど通常から感染症対策に万全を期す。家族にインフルエンザの感染者が出ると送迎の保護者を保育室に入れないよう玄関先で子どもと荷物を受け渡しするなど対応方法も確立している。「不安があるならその子を別室で預かるなど対応策はある。神経は使うがやみくもに怖がることはない」と冷静な対応を呼び掛けた。

 マスクや消毒薬も不足する中、市内にある別の保育園の職員も「リスクのある子どもを受け入れたくない気持ちは分かる」と理解を示す。ただ医療関係やスーパーで働く親など子どもを預けざるを得ない家庭があるのはこの園も同じだ。看護師感染のニュースを受けて「感染リスクはどの職業も同じ」と職員間で話し合ったといい「消毒や検温など、感染予防のためにやることは同じだ」と話した。

 保育士の中には、自らの子どもを保育園に預け、葛藤しながら働く人もいる。中部のある保育所では、行政が利用自粛の対象を明確にしていないために保育士の中で「あの家庭は休めるのではないか」と邪推する声が上がるなど人間関係がぎすぎすしてきたという。

 職員は「医療関係だけでなく、1人親やDVなど保育が必要な家庭はある。必要な人は安心して預けられ、そうでない人には休業補償をして仕事を休めるようにしてほしい」と国や自治体の対応を求めた。

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