クルーズ船、3月から沖縄寄港ゼロ 今後もキャンセルか


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 沖縄総合事務局は17日、3月の県内のクルーズ船寄港回数がゼロだったと発表した。新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大で、クルーズ船の巡航取りやめが広がった。4月の寄港予定も全てキャンセルとなった。5月の寄港はまだ残っている予定もあるというが、今後キャンセルになる可能性が高い。

 船内での新型コロナの集団感染が問題となるなど運航中止が相次ぎ、複数の国・地域を周遊するクルーズ船業界は大きな打撃を受けている。新型コロナ終息後の市場回復も不透明で、今後の県の観光戦略にも影響しそうだ。

 沖縄の入域観光客数が1千万人を超えた2019年は、海路客が前年比11・4%増の130万9100人となり、県全体の入域観光客数を押し上げた。那覇港の寄港回数は260回を数え、国内の港湾別で初めて最多となった。

 19年1月~3月の県内の寄港回数は計116回だったが、今年は1月が28回、2月が6回の計34回となった。