PCR検査センター 沖縄県内5カ所に設置


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 新型コロナウイルスの感染拡大を受け沖縄県は22日、検体を採取するPCR検査センターを県内5圏域(北部、中部、南部、宮古、八重山)に設置する方針を示した。このうち南部圏域の那覇市医師会では、地域の開業医がPCR検査の必要性を判断して検査をオーダーできるようにする方針で、地域の開業医から「検査までの手順がシンプルになる」と歓迎の声が上がる。

 那覇市では、地域の開業医はこれまでは新型コロナウイルスへの感染を疑っても直接、PCR検査をオーダーすることはできず、保健所や感染症指定医療機関に連絡をしていた。同市にある曙クリニックの玉井修院長は、透析や糖尿病などに加え、発熱患者も診療しているが、直接検査をオーダーできなかったことに「じくじたる思いがあった」と話す。

 今後は保健所などを通さずに検査できることになるが、一方で「検査数が増えれば、ホテルや自宅療養など受け皿をつくっておかないと、陽性者が難民化するのではないか」と懸念した。

 県は各圏域に「発熱外来」などの設置を市町村や医師会と進めるとも発表した。

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