自治体のコロナ対策 交代勤務で人手不足 窓口混雑3時間待ちも


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窓口で長時間待つ来庁者=22日、那覇市役所

 新型コロナウイルス感染拡大防止策として沖縄県内自治体で職員を交代出勤させる動きが広がる中、窓口で対応する職員が不足し、混雑する事例も出ている。11日から交代出勤を始めた那覇市では、ハイサイ市民課の待ち時間が長くて約3時間にも及んでいる。

 ハイサイ市民課では通常、約50人で窓口対応に当たるが、交代出勤により半数になっている。例年、引っ越しの多い3~4月は来庁者が多く、月曜日は約300人が訪れるという。同課の担当者は「通常の体制なら対応できるが、人手不足で待ち時間が長くなっている。他部署の職員にも応援を依頼している」と厳しい表情で話した。

 混雑を緩和するため、週末の25、26両日も本庁舎の窓口を開けることを決めた。「3密」を避けるため、椅子を多く出して来庁者が距離を保てるようにしている。

 本島南部の別の自治体に勤務する50代男性職員は「窓口の職員が減ってパンクしている」と肩を落とす。2班体制の激務と感染予防のはざまで「葛藤がある」と苦しい胸の内を吐露した。感染拡大の終息が見通せず、「先が見えない中でいつまで2班体制が続くのか」と嘆いた。