海兵隊「皆が作業に感謝」 有害の「泡」片付けなかったのに…


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
泡消火剤が流出した10日午後、米軍普天間飛行場内で作業する基地内の消防職員ら=沖縄県宜野湾市

 【宜野湾】発がん性が指摘されている泡消火剤が米軍普天間飛行場から流出した事故を受け、米軍が事故現場となった格納庫そばの土壌を除去した24日夜、在日米海兵隊はツイッターで「皆が作業に感謝を示している」などの字幕を付けた動画を投稿した。コメント欄は米軍に感謝する声もあった一方、「基地の外に流出した泡消火剤の後片付けはしていないのに、自分たちに都合のいいように歪曲(わいきょく)している」などの批判も上がっている。

 動画では第3海兵遠征軍政務外交部長のニール・オーウェンズ大佐が「日本政府、県、宜野湾市から(米軍の)皆の働きに感謝すると一言あった。皆の働きは地元との絆を助け、日米同盟を助ける」などと述べ、日本側の「感謝」を数回、強調した。

 国と県、市は同日、米軍の除去作業に立ち会っていた。

 県は土壌採取を求めていたが、米側が拒否したため採取できなかった。