FC琉球社長に小川氏 コロナで財務危機、立て直しへ


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小川淳史氏

 サッカーJ2のFC琉球を運営する琉球フットボールクラブは24日、昨期に社外監査役を務めた地域経済活性化支援機構(REVIC)の小川淳史氏(43)が取締役社長に就任したと発表した。同日、株主総会と取締役会を開き、新たな経営体制を承認した。新型コロナウイルスの感染拡大でリーグが再開するめどが立たない中、小川氏の就任で経営改善や財務面の強化を図る。三上昴前社長は引き続きチーム運営に関わる。

 同クラブはホームページで「チームを取り巻く環境が非常に厳しい状況にある中、経営面における危機を乗り越える体制が不可欠と判断し、小川氏を緊急時対応として取締役社長に迎えた」と説明した。第三者割当増資により、約2億円の資金調達が完了したことも報告した。

 小川氏は1976年生まれ。慶大卒。不動産開発大手の森トラストなどを経て、2014年に官民ファンドのREVICに入社。REVICと県内金融機関などでつくる沖縄活性化ファンドは昨年、琉球フットボールクラブに投融資を実行している。