献血、減ってます 県赤十字が協力呼び掛け


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パレットくもじ前に献血車を出し、献血への協力を呼び掛けている=24日午前、那覇市久茂地

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で血液不足が懸念される中、県赤十字血液センターは24日、那覇市のパレットくもじ前に献血バスを出し、献血への協力を呼び掛けた。24日の午前中は県内各地の献血バスなどで104人分の協力があった。

 テレワークの導入などで企業の勤務形態が変わったほか、多くの人が集まることへの懸念から、献血バスの受け入れを断る事例が相次いでいるという。同センター献血推進課によると、3月から5月までの間に予定していた配車で42件の中止・延期があったという。県内では23日までに累計916人分の血液が不足している。

 眞喜志淳献血推進課長は「献血は不要不急の外出にはならない。ウェブ予約を活用して時間を調整するなど、密集しない工夫をしている」と献血への協力を求めた。近くの職場から訪れた真栄城嘉史さん(54)は「血液が不足していると聞いて協力しようと思った」と笑顔を見せた。