沖縄総合事務局はこのほど、2020年度開発建設部所管予算の総事業費は前年度比5・3%減の約1037億円だと発表した。
道路事業では本島北部―那覇空港間の定時性や高速性の確保と都市部の渋滞緩和のため、那覇空港自動車道と名護東道路の延長にそれぞれ、約122億円、約79億円を計上した。
那覇空港自動車道が全面開通すると、那覇空港―海洋博記念公園間を約91分でつなぎ、現行より約37分の短縮になる。一方、小禄道路は用地買収が続いており、現時点で完成の時期は不透明だ。
道路調査の見通しについては、国道329号西原道路で都市計画・環境アセスメントを進めるための調査、沖縄西海岸道路宜野湾地区で概略ルート・構造の検討を進める。
港湾事業では那覇港国際クルーズ拠点の整備に約60億円を充てた。このほか、平良港国際クルーズ拠点、石垣新港地区旅客船ターミナル、竹富南航路の整備などを進める。
公園事業では首里城の復元整備に約10億円を配分し、再建に向けて残った施設の解体や再建実現のために技術の検討などを行う。