自粛生活に疲れ? 本島北部に行楽客


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コロナウイルス対策として休園を知らせる告知文=26日、名護市数久田の轟の滝公園

 【北部】大型連休2日目の26日、沖縄本島北部では雨の中、釣りやドライブなどを楽しむ人々の姿が見られた。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、北部市町村会と北部地区医師会はレジャー目的で北部を訪れないよう呼び掛けている。中南部から北部に足を運んだ人々から「自然で癒やされたい」との声も聞かれるなど「自粛生活」が続くことへの疲れも垣間見えた。

 名護市数久田の轟の滝公園は新型コロナ対策として26日から5月6日まで休園している。26日午後、休園を知らずに駐車場に入ってきた車数台が引き返していた。レンタカーよりも県民が所有しているとみられる自家用車が多く訪れた。うるま市から友人と2人で訪れた30代男性は「このご時世、休園は仕方ない」と理解を示す。北部市町村会などが入域自粛を求めていることについては「(自粛要請は)正しいことだけれど、今回は自然の中を車でドライブしに来ただけ。マスクや消毒も意識している」と強調した。

 本部町の本部港では、約10人が岸壁から釣り糸を垂らしていた。週末のたびに名護市から訪れる50代男性によると、ここ最近、同港岸壁で釣りをする人は増えたという。「『釣りは密集しない』と考える人が多いのだろう」と推測する。岸壁には中南部から訪れた釣り人もいた。北部市町村会などは北部住民にも、中南部への不要不急の外出を控えるよう呼び掛けている。男性は「自分も中南部には行かないようにしている。お互い我慢していければ」と語った。