マスク寄贈、善意の輪 地元の「必要とする人たちへ」


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◇美浜「フルーツモンスター」
 

果物けずり専門店「フルーツモンスター」の入江陽水社長から寄贈されたマスクを受け取る北谷町宮城児童館の職員ら=20日、北谷町の同館

 【北谷】沖縄県北谷町美浜のアメリカンビレッジにある果物けずり専門店「フルーツモンスター」の入江陽水社長が20日、北谷町にマスク1020枚を寄贈した。同日、宮城児童館で贈呈式が開かれ、同店のアルバイト店員の森優斗さん(20)から仲村俊正館長に手渡された。近日中に町内の学童クラブに配布される。

 東京在住の入江社長は「店の開店などで協力していただいた沖縄の方に恩返しをしたい」と仕事のつてを頼り、マスクを入手。当初は店頭での配布を考えていたが、小中学校の休校中でも学童は開所していることを聞き「(子どもたちの)感染リスクを減らすために」と寄贈を思い立ったという。

 感染拡大を防ぐため、贈呈式への参加はできなかったが「思いやり、助け合いの積み重ねが、コロナの感染拡大防止につながると思う。支援の輪が広がってほしい」とコメントを寄せた。マスクを受け取った宮城児童館の仲村館長は「町内の学童クラブに配布し、有効に使いたい」と感謝した。

◇沖縄「ホワイトオレッドサイド」
 

マスクを寄贈する新里夢子代(右)からマスクを受け取る比嘉良憲教育長=4月20日、沖縄市役所

 【沖縄】沖縄市でエステサロンを運営するホワイトオレッドサイド(新里夢子代表)が沖縄市教育委員会へマスク千枚を贈った。その贈呈式が20日、沖縄市役所であった。

 新里代表が経営している「ビューティーサロンSUALEUM」などが、コロナウイルス感染防止のため営業を自粛。店舗で使用することがなくなったマスク2千枚(そのうち千枚はうるま市へ寄贈)を贈呈した新里代表は「休業中なので必要なところで役立ててほしい」と話した。

 マスクを受け取った沖縄市教育委員会の比嘉良憲教育長は「学校再開後に市内24の小中学校の保健室などで大切に使わせていただきたい」と謝意を述べた。
 (喜納高宏通信員)

◇「ミンティー名護店」

渡具知武豊市長(左)にマスクを寄贈する稲嶺こずえ店長=20日、名護市役所

 【名護】名護市東江の脱毛サロン「ミンティー名護店」は20日、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、従業員用の使い捨てマスク千枚を名護市に寄贈した。

 稲嶺こずえ店長が渡具知武豊市長にマスクを手渡し「医療、保育関係者らマスクを必要とする人たちに使ってほしい」と話した。渡具知市長は「大量にいただき感謝する。必要なところに配布して有効に活用したい」と話した。