認可外保育園を支えて 園長連盟が豊見城市長へ要請


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
資金補助などを盛り込んだ要請書を山川仁市長(中央)に手渡す豊見城市内認可外保育施設園長連盟のメンバーら=24日、豊見城市役所

 【豊見城】市内の私立認可外保育所13園で構成する「豊見城市内認可外保育施設園長連盟」のメンバーら4人が24日、豊見城市役所を訪れ、新型コロナウイルス感染拡大に伴う休園時の資金補助などを求める要請書を山川仁市長に手渡した。

 要請書では(1)保護者に家庭保育を要請する文書を市長名で各園に送付すること(2)5月以降の各園への資金補助をすること―の2点を求めた。

 代表で訪れた我那覇のびのび保育園の岸本久伸園長(46)によると、認可外保育園は認可園と違い、保育料がそのまま人件費や給食費、家賃などの運営費となる。そのため保護者に家庭保育を求めても休園した分の保育料を日割りで返金することが困難という。

 岸本園長は「認可外はぎりぎりの状態で運営している。市の補助があれば保育料も日割りできる」として市に資金補助をするよう切実に訴えた。

 岸本園長は園内でコロナウイルス感染者が出てからでは遅いと、27日~5月6日まで自身の保育園(園児22人)を休園することを決めた。

 認可外保育園の窮状と要請を受け山川市長は「家庭保育を要請する文書は近日中に送付する」と説明した。資金補助に関しては「財源を確保し前向きな回答ができるようにしたい」と述べた。豊見城市内には同連盟を含め計22の認可外保育園があり、約400人の園児が在籍している。