新型コロナウイルス感染拡大に伴う勤務日数の減少や失業などにより家計が厳しくなっている世帯を支援しようと、しんぐるまざあず・ふぉーらむ沖縄(秋吉晴子代表)は26日、沖縄県那覇市の若狭公民館で食品お渡し会を開いた。企業・個人から寄せられた乾麺やおにぎり、レトルト食品などを23世帯・約70人に配った。
3歳と小学生2人の子どもを育てている南風原町の30代女性は、学校の休校で給食がないため、食費がかさんでいるとして「きょうの夕食から食材として使いたい。とても助かった」と話していた。
秋吉代表によると16日以降、会のメールマガジンで食品配布会の開催を呼び掛けたところ、受け取り希望者が相次いだ。来月もお渡し会を開く予定で秋吉代表は「寄付金があればありがたい。お米券などを購入し、配布できる」と協力を呼び掛けた。
秋吉代表は、県の子ども調査などでひとり親世帯の貧困率が6割に上っている現状を踏まえ「コロナの影響でさらに家計が厳しくなっている」と指摘。その上で「自治体は児童扶養手当の上乗せや、就学援助受給世帯に対して(休校期間中は)給食費相当分の現金を直接給付してほしい」と要望した。