普天間離着陸3.2%増 外来機が年々増加 19年度


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 【宜野湾】米軍普天間飛行場で2019年度の1年間に航空機が離着陸などした回数は1万6848回で、18年度の1万6332回より3・2%増加した。うち外来機は18年度の1756回から58・1%増加し、2776回となった。外来機の離着陸は17年度から年々増加している。宜野湾市民から相次ぐ騒音への苦情などを受け、同市の松川正則市長が外来機の飛来禁止を求めているが、改善の兆しは見えていない。

 外来機の飛行状況は、沖縄防衛局が17年度から実施している目視調査で確認した。19年度の常駐機の離着陸は1万4072回で、18年度の1万4576回より3・5%減少した。外来機の飛来は19年8月の425回が最多だった。

 19年5月にはF35B最新鋭ステルス戦闘機が飛来し、過去最高の124・5デシベルの騒音を発生させた。岩国基地(山口県岩国市)へ移駐したKC130空中給油機や嘉手納基地所属機のタッチ・アンド・ゴーも度々実施されている。

 航空機騒音規制措置(騒音防止協定)に基づく午後10時から翌午前6時までの規制時間中の夜間飛行は、269回あった。18年度の618回より56・5%減少した。

 低周波音による人体影響が懸念されている垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの離着陸は2694回で、18年度の2952より8・7%少なかった。オスプレイの午後10時から翌午前6時までの飛行は133回あり、18年度の224回から40・6%減った。