4月のモノレール客最少 昨年比98万人減の60万


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 沖縄都市モノレール(那覇市、美里義雄社長)が1日にまとめた4月の乗客数は、昨年4月に比べて98万3615人(61・7%)少ない60万9605人となった。2003年の開業以来、月の乗客数では過去最低となった。新型コロナウイルスの感染拡大による臨時休校に加え、在宅勤務などの広がりで通勤利用者が減ったことが影響した。

 1日平均の乗客数では2万320人となり、前年同月比3万2787人の減少だった。

 19年10月に浦添延長区間が開業した後は1日平均乗客数が5万6千~8千人台と好調だったが、2月以降は新型コロナの感染拡大に伴って乗客数が減少に転じている。月の乗客数が100万人を割り込んだのは、99万7876人だった2011年4月以来、9年ぶりとなる。

 都市モノ社によると、4月から朝夕の通勤時間帯の利用者が減少している傾向がみられる。同社は利用客の減少や運転士の感染防止対策として、4月25日~5月6日の間、土日祝日ダイヤを1日238本から210本に減便している。

 同社の担当者は「通学客の減少に加えて在宅勤務の人も増えており、4月に入り大幅に乗客数が減っている。感染症の影響は続くと思われるので、感染拡大を防ぎながらライフラインとして運行していきたい」と語った。