浦添でPCR検査所稼働 那覇は8日に設置


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 【浦添】新型コロナウイルス感染症のPCR検査のための検体採取を行う浦添市医師会の検査センターが1日設置され、稼働した。病院以外に検査センターが設置されるのは県内初。事前にかかりつけ医を通じて予約した5人からドライブスルー方式で検体を採取し、東京の民間調査会社に送った。結果は3、4日で判明するという。

 設置場所は同市のアイム・ユニバースてだこホールの地下駐車場。患者は車に乗ったまま、医師が車窓越しに鼻の粘膜から検体を採取した。1人につき6、7分かかり、1人終わるごとに消毒を行う。患者は順番待ちも含め、自分の車から降りずに検査を受けられる。

 同市医師会の平良睦夫事務局長は「事前にシミュレーションしていたのでスムーズだった」と話した。センター設置は30日までの予定だが、感染の状況によって期間の延長もあり得るという。

◆那覇は8日設置

 那覇市と市医師会は新型コロナウイルスの感染を調べるPCR検査センターを早ければ8日にも市内に設置することを調整している。

 市によると、市内の診療所がPCR検査を必要と判断した場合、市医師会を通して予約制でセンターでの検体採取を行う仕組みを予定している。予約なしでセンターを訪れても検査できない。

 ドライブスルー方式の検査を予定している。PCR検査センターの場所や検査に当たる人数、1日に対応可能な検体数などは未定。検体を採取した後、民間機関に検査を委託する予定。県外の機関に委託する場合は結果判明まで2日ほどかかるという。

 県は4月22日、検査態勢を拡充するため、各医師会と連携してPCR検査センターを県内各圏域に設置する方針を示した。