リムパック、8月に海上演習のみ開催 米海軍が発表


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 【与那嶺路代本紙嘱託記者】米海軍は4月29日、世界最大の多国間海上軍事演習「環太平洋合同演習(リムパック)」を8月17日~31日に米ハワイで実施すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大への懸念から規模を縮小し、海上演習のみとする。

 米太平洋艦隊は海上演習のみとしたことについて「陸上での不慮の事態を最小限にすることで参加国の安全を守るため」と説明。「訓練の価値を最大化しながら、軍や同盟国、ハワイの人々に対するリスクを最小限にし、有意義な演習を行う」としている。期間中は対潜戦や実弾射撃訓練などを行う。陸上での交流行事は開かない。参加国や数は明らかにしていない。

 これまでは主に6月末から8月上旬にかけて実施してきたが、新型コロナウイルスの感染拡大状況を考慮し8月後半の2週間に縮小した。

 米海軍主催のリムパックは2年に1度行われ、今年で27回目。前回の2018年は26カ国が参加した。日本からは陸上自衛隊や海上自衛隊が参加した。米国は、14年から招待してきた中国に対し、近隣国と領有権を争う南シナ海の軍事拠点化を加速させているとして、参加要請を取り消した。