沖縄本島地方は3日、前線や湿った空気の影響で雨が降った。気象庁によると24時間降水量は渡嘉敷村で5月の観測史上最大となる198・5ミリを記録した。2日から降り続いた雨の影響で、うるま市兼箇段で市道に接した斜面の一部が崩れ、土砂が流れ出すなど2件の被害があった。中城村では霧も見られた。
うるま市消防本部によると3日午前、同市兼箇段の市道で土砂が流出し、市と消防で現場を保存した。通行に支障はない。ほかに同市田場の民家外壁の石積みが一部崩れた。けが人はいない。
3日の1時間降水量は久米島で午後2時32分までの1時間に47ミリ、渡嘉敷村で午後5時までの1時間に32・5ミリなどを記録した。
沖縄気象台によると4日の本島地方は前線の影響ではじめ曇るが、次第に高気圧に覆われ晴れる見通し。本島地方と久米島ではこれまでの雨で地盤が緩んだ所があり、土砂災害に警戒するよう呼び掛けている。