県内100社売上高2.3兆最高 19年、東商調べ 沖電2年連続首位


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 東京商工リサーチ沖縄支店は4日、2019年の県内企業売上高ランキング(金融業除く、19年1~12月期集計)を発表した。上位100社の売上高合計は2兆3105億4900万円で、前年比734億2400億円(3・3%)増となり、3年連続で過去最高を更新した。売上高トップは2年連続で沖縄電力。売上高100億円を超える企業も前年の69社から6社増え、75社となった。

 公共・民間ともに建設業の受注が好調だったほか、観光客数の増加に伴うレンタカー需要などから自動車・建機も売り上げを伸ばし、全体を押し上げた。

 売上高トップの沖縄電力は前期比4・2%増の1959億円だった。販売電力は前年比で減少したが、燃料調整制度の影響で電気料金が引き上げられたことで増収となった。

 2年連続で2位のサンエーは、台風や暖冬の影響で衣料や季節商材は伸び悩んだが、食品館2店舗の出店効果などで前年比1・9%の増収となり、過去最高の売上高を更新した。

 上位10社の顔ぶれは前期と同じだった。6位のりゅうせきは宮古島市、石垣市で前年を上回る販売を記録し、順位を二つ上げた。

 ランキング100社のうち増収企業は前年比2社減の76社で、2桁以上の伸び率の企業は21社あった。減収企業は前年比1社増の24社だった。上位10社の売上高合計は9574億3100万円で、全体に占める構成比は41・4%だった。

 売上高ランキングは新型コロナウイルス感染症が国内で確認される前の業績。今後の見通しについて、東京商工リサーチは「このまま感染症が長引くと、減収に転じる可能性は非常に高く、厳しい状況が続いている」としている。