石垣市が沖縄初コロナ条例 観光客に「まん延時は来訪控えて」、市民には「感染者差別禁止」


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 【石垣】石垣市議会(平良秀之議長)は8日の臨時議会で、市新型コロナウイルス感染症等対策条例を賛成多数で可決した。新型コロナ対策に関する条例制定は県内で初めて。新型コロナをはじめとした新たな感染症対策への市の責務や市民・事業所、観光客に求められる行動を定めた。条例は同日、施行した。市民らに求められる行動は努力義務で、強制力はない。

 条例では市の責務として、空港・港湾での水際対策やPCR検査などの検査体制整備による感染者の迅速な発見・隔離などを実施すると定めた。市民や事業者には、市が実施する対策に協力することを求めるほか、感染者や医療従事者らへの差別的扱いを禁じた。
 観光客に対しては、感染症まん延時には「市の要請に応じて来訪を控えるよう努めなければならない」とした。来島した場合は、市の実施する対策に協力することを求めた。
 議会の採決では、賛成17、反対4の賛成多数で可決した。野党の一部が反対した。中山義隆市長は可決後の取材に対し「感染拡大防止に向けて市民一丸で取り組みたい」と述べた。