浦添、あすから自粛解除 4週に分け段階的に


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活動自粛の段階的解除を発表する浦添市の松本哲治市長=9日、浦添市役所

 【浦添】浦添市の松本哲治市長は9日、市役所で会見を開き、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う公共施設の利用自粛や飲食店の営業時間制限などを11日から解除していく方針を発表した。松本市長は「感染拡大防止を最優先にしながら市民の命と生活を両立させていく」と述べた。

 会見では自粛の解除を前提にした出口戦略「うらそえリハビリ計画~浦添から元気を、笑顔を~」を打ち出した。自粛の解除は11日から4週に分け段階的に実施する。11日からは市職員の勤務体制を通常に戻し、市管理の公園で利用禁止だった遊具と駐車場は開放する。また、市内の飲食店では閉店時間を午後8時から10時に拡大するが、店の利用は「原則市民」とした。

 18日からは体育施設やアイム・ユニバースてだこホールなどの使用を始め、公立小中学校の授業も再開する。保育園も通常通り開園する。飲食店の夜間営業は感染防止対策を徹底した上で営業制限を解除する。25日、6月1日からは国や県の判断を見極めながら市職員の出張や市民の移動自粛を解除するとしている。

 市内では4月20日以降、県内でも5月1日以降に新たな感染者が出ていない。松本市長は「徹底的に社会活動の自粛を求めてきた段階から次の段階へと以降する時期が訪れている」とし「新規感染者が増えなければ計画的に自粛解除を進めたい」と話した。一方、再自粛が必要となった場合は「感染が発生した一地域や学校の校区、一施設内など範囲を定める」とした。