【ボリビア】ボリビアの診療所へ消毒装置 コロナ対策で城間さん寄付


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消毒液の噴霧装置を寄付した城間さん(左)と池原真喜院長(中央)など職員ら=ボリビア

 新型コロナウイルスの感染対策として、ボリビアのオキナワ移住地のオキナワ診療所に消毒液を噴霧する装置が寄付された。寄付をしたのは沖縄県系の城間健さん(33)が働く機械修理工場で、診療所入り口に設置された。来院者は装置を通ることで全身消毒されるため、患者や見舞いに行く家族は「助かっている」と喜んだ。

 診療所で働く池原真喜院長(36)は「日に日に感染が拡大して、不安な日々が続いている。当診療所で働く職員をはじめ、来院する患者さまを感染から守る方法、予防対策として、全身消毒機の製造依頼を受け入れ、実現してくれた城間氏には心から感謝している。このパンデミックと闘う同じ医療現場の仲間たちの無事を願う」と話した。

 ボリビアの感染者は5月5日時点で1802人、死者86人。感染者が増え、終日外出禁止令が5月10日まで延長発表された。

 国民は週に1回、食料品などの買い出しで半日だけ外出できる。違反者は罰金に加え、最長10年の拘禁刑が科せられる。国境は完全封鎖し、国際便、国内便を含めた、全ての国内交通機関の停止は引き続き行われる。

(安里玉元三奈美通信員)