10万円給付の申請に300人超 那覇市が窓口で申請用紙を先行配布


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窓口で特別定額給付金の申請用紙を受け取る市民=13日、那覇市役所

 那覇市は13日、国が新型コロナウイルス対策として全国民に10万円を配る「特別定額給付金」の申請用紙の窓口配布を市内4カ所で始めた。市は23~25日に全世帯に申請用紙を発送する予定で、窓口での先行配布は困窮して一日も早く給付金を必要とする世帯が対象。13日は計317人が訪れ、市の担当者は「予想より多くの方が生活に困っていると感じた」と話した。

 申請用紙を受け取った運転代行業の男性(60)は、客の減少で6時間出勤しても売り上げが約2千円という状況に陥った。給付金について「これで半月は持つ。だが新型コロナの影響はまだ続くのではないか」と顔を曇らせた。50代の男性も新型コロナの影響で出勤日数が減らされ、大幅な収入減になったという。「このままでは生活できない。(申請用紙の発送まで)待っていられない」と話した。

 窓口での先行配布は市役所本庁舎、真和志支所、小禄支所、首里公民館で20日までの予定。市のホームページでも同日まで申請用紙をダウンロードできる。原則、郵送で提出する。窓口配布やダウンロードによる方式では5月下旬の支給開始を目指す。