リウボウグループ、増収減益 デパート7期ぶり赤字 2月期決算


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 リウボウグループ(比嘉正輝代表)は13日、グループ3社の2020年2月期決算を発表した。百貨店「デパートリウボウ」を経営するリウボウインダストリーとスーパーマーケット事業のリウボウストア(いずれも糸数剛一社長)、コンビニエンスストアの沖縄ファミリーマート(野﨑真人社長)の主要3社合計の売上高は前期比0・4%増の1170億3千万円、経常利益は同32・4%減の13億8400万円で増収減益となった。

 デパート事業は外国人観光客の消費行動の変化や新型コロナウイルス感染拡大による影響で売上が減少し、7期ぶりの赤字に転じた。

 グループ全体の21年度2月期決算は減収減益を見込んでいる。

 リウボウホールディングスの糸数剛一会長は「社会情勢の大きな変化に迅速に対応しながら、新型コロナウイルス感染症の収束後を見据え収益面・経費面で既存のビジネスモデルに捉われない構造改革をする」とコメントを発表した。

 【リウボウインダストリー】売上高は前期比7%減の169億600万円。経常損失1億4千万円を計上した。日韓関係の悪化に伴う韓国客減少、サンエー浦添西海岸パルコシティの開業、10月の消費増税などの環境変化に加え、20年1月以降は新型コロナウイルス感染拡大に伴う地元客や観光客の来店減少で売上が減少した。

 【リウボウストア】売上高は前期比5・8%減の215億2400万円、経常利益は同1億6800万円増加して7900万円の黒字に転じた。古島マルシェの閉店などで売上が減少したが、経費圧縮により増益となった。

 【沖縄ファミリーマート】売上高は前期比4・1%増の806億6700万円、経常利益は同27・4%減の14億4500万円の増収減益だった。地元企業とのコラボ商品開発などで増収となったが、施策のコスト増加により減益となった。21年2月期は競合激化や観光客数の減少により減収減益を予想している。