「全島エイサー」中止 沖縄夏の風物詩、昨年は35万人訪問


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昨年の全島エイサー祭りの様子=2019年8月24日、沖縄市のコザ運動公園陸上競技場

 【沖縄】沖縄全島エイサーまつり実行委員会は14日、新型コロナウイルス感染症の影響を考慮し、9月11~13日に開催予定だった第65回沖縄全島エイサーまつり(主催・同実行委員会=沖縄市、琉球新報社、沖縄テレビ放送、市観光物産振興協会、市青年団協議会)を中止することを発表した。

 実行委によると、沖縄全島エイサーまつりが中止になるのは初めて。新型コロナウイルスの感染防止のため関係者会議などは開かれなかった。実行委が文書などで関係者から意見を聴取し、開催の可否について12日までに確認した。

 実行委員長を務める桑江朝千夫・沖縄市長は「各団体の練習や開催に向けた取り組みが困難な状況だ。関係者や来場者の健康と安全を考え、開催は困難であると言わざるを得ない。次回、実行委員会として皆様が安心して来場できるよう取り組む」とコメントした。

 まつりは沖縄市のコザ運動公園陸上競技場を主会場に開催され、県内外から多くの来場者でにぎわう。昨年は過去最多となる延べ35万人(主催者発表)が訪れた。市内外のエイサー団体が出演し、勇壮な演舞で沖縄の夏を盛り上げてきた。【琉球新報電子版】