石垣市、6月に観光受け入れ再開 長期滞在者を推奨


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6月1日からの観光客の受け入れ再開方針を示す中山義隆石垣市長(右から2人目)ら=14日、市民会館大ホール

 【石垣】石垣市の中山義隆市長は14日、6月1日から観光客の受け入れを再開する方針を示した。市民会館で開かれた宿泊事業者との意見交換会で明らかにした。観光業の再開後も新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、長期滞在者の受け入れを推奨するといった対応策の素案を宿泊事業者に提示した。15日に会見を開き、正式に発表する。

 市は現在、観光客らの来島自粛を求めている。一方で、市の基幹産業で裾野の広い観光業の停止が長引けば市経済に甚大な影響を与えるとして、受け入れ再開の方針を示した。100人超が参加した意見交換会で異論は出なかった。

 対応策の素案は宿泊事業者に対し、特定警戒地域や国外からの観光客については受け入れの自粛を求めた。検温やマスク着用などの徹底を宿泊客に促すことのほか、チェックアウト日から3日後にも発熱や体調不良などの有無を確認することも求めている。また、1週間以上の長期滞在者であれば感染が確認されても市内での行動履歴が把握しやすく、濃厚接触者らへの迅速な対応ができるとした。

 中山市長は「安全と経済を両立させないといけない。市中で感染が広がらないような体制で受け入れたいので、市民にも理解してほしい」と述べた。