戦没者追悼式へ首相メッセージ 出席取りやめで官房長官検討


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菅義偉官房長官(資料写真)

 【東京】新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、県が6月23日の「慰霊の日」に実施する沖縄全戦没者追悼式に安倍晋三首相らの出席を求めないと決めたことを受け、菅義偉官房長官は15日、出席を取りやめる代わりに、式典で首相メッセージを発する方法について「県と調整しながら、総理の思いを実現できるようにしたい」と述べ、前向きな姿勢を示した。

 衛藤晟一沖縄担当相も同日の会見で「私の出席はかなわないが、当日改めて戦没者を悼むとともに、沖縄の方々が経験された筆舌に尽くしがたい苦しみを深く心に刻みたい」と話した。安倍首相のあいさつは「代読してもらうことなどが考えられる」との認識を示した。沖縄総合事務局長に代読してもらうことを検討するとみられる。