コロナ禍の中、県議選で投票率を少しでも上げようと、自治体が知恵を絞っている。北谷町選挙管理委員会は「安心安全な選挙」を合言葉に、ラミネートフィルムで飛沫(ひまつ)拡散防止用のフェースガードを200個手作りした。投票所で立ち会う職員用で「少しでも感染リスクを減らしたい」と感染症対策に工夫を凝らす。
北谷町選管は、アルコール消毒液や使い捨て鉛筆のほか、有権者に配る使い捨て手袋も1万2千枚用意した。「できるだけお金をかけず基本は手作りでやりたかった」と、手作りフェースガードは職員2人で作成。皮脂がつかないよう、フィルムに色紙とスポンジを付けて対策を施した。
フェースガードのほか、投票用紙の受け渡し場所には飛沫拡散防止シールドも。ポールに透明のポリ袋を貼り感染防止対策に余念がない。
選管の親田末光委員長は「選挙は民主主義の根幹なので、安心して投票に来てもらうよう啓発していきたい」と語った。
(’20県議選取材班)