「沖縄命の電話」コロナの相談増える 「悩まず電話を」


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さまざまな相談を受け付ける「沖縄命の電話」の粟國彰代表理事(左から3人目)ら=17日、那覇市首里儀保町の龍門寺

 自殺防止などに取り組む一般社団法人「沖縄命の電話」(粟國彰代表理事、那覇市)が2月12日に設立された。同法人は家庭内や生活に関するさまざまなトラブルに関して、相談を受け付ける窓口を設置する。新型コロナウイルスの影響で「仕事を失った」「収入がない」などの相談も増えている。感染拡大前の2月は2件だったが、4月は22件と11倍に急増した。同法人は「悩まずに相談してほしい」と呼び掛けている。

 電話相談は5年ほど前に粟國代表理事と龍門寺住職の比嘉門雄山理事が始めた。相談件数の増加に対応して、体制を整えるために法人化した。現在は保護司や人材派遣などの仕事に携わる役員5人が、それぞれの職種や人脈などを生かして相談者の課題解決に当たる。

 比嘉門理事は「経済的な問題が暴力や犯罪、自殺などを引き起こす根幹になっている。行政がしっかり対応していくべきだ」と語った。相談窓口の電話番号は(電話)090(1946)6924。