米軍基地、コロナ理由に通学自粛要請 在沖米軍、日本人従業員は対象除外


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 山口県岩国市の米軍岩国基地が、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、基地に出入りする日本人従業員や契約業者に子どもの通学を自粛するよう要請し、多数の児童・生徒が市立小中学校を欠席していることが18日、明らかになった。沖縄防衛局によると、県内の米軍基地では公立学校への登校自粛を求める要請は出されていない。

 県内では嘉手納基地が4月19日から、軍人や軍属、日本人従業員の子どもが基地外の保育所や学校へ通園・通学することを禁止した。軍人や軍属らは司令官からの命令で、日本人従業員は協力要請となっている。今月21日から県内の公立学校が再開することを受けて、日本人従業員の子どもは対象から除外した。

 全駐労沖縄地区本部によると、日本人従業員は許可を得れば基地外でも通園・通学が可能で、特にトラブルは確認されなかった。今月21日以降、基地外の保育所や学校に子どもを通わせる場合、日本人従業員は在宅勤務となる。沖縄駐留軍労働組合の島仲正晴委員長は「外から基地内へ感染症を持ち込まないためだ」と説明した。