飲食店→医療現場へ「真心弁当」 那覇市がマッチング支援 コロナ打撃の業者活用


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 那覇市は20日、新型コロナウイルス感染拡大で打撃を受けた飲食店を支援する「那覇フードマッチングプロジェクト」を発表した。市が県飲食業生活衛生同業組合那覇支部に委託し、新型コロナに対応する医療従事者へ無料の弁当を届ける「真心弁当提供事業」などを行う。ひとり親世帯への支援金給付と、新型コロナ関連の質問に答えるAIチャットボットの運用も開始する。

 同プロジェクトの真心弁当提供事業は市が費用を負担し、市内3カ所の協力病院に1日計130食を提供する。早ければ22日から約3カ月間、平日のみ行う予定。配達はタクシーを活用する。このほか、生活困窮者に弁当を無償提供する飲食店の費用を最大30万円補助する事業、持ち帰りに取り組む飲食店に支援金3万円を支給する事業も行う。両事業は20日から市のホームページで募集を始めた。

 ひとり親世帯への給付金は、児童扶養手当の受給世帯に子ども1人につき1万円を支給する。対象の子どもは約7200人。申請手続きは不要で29日までに口座に振り込む予定。

 AIチャットボットは人工知能を活用したコンピューターの自動対話プログラムで、18日から8月末まで市のホームページで運用する予定。県内で初の取り組みとみられる。