球児に響け!監督らが歌う「栄冠は君に輝く」視聴1万回突破 興南・我喜屋監督が呼びかけ


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監督らが参加した動画

 全国の高校球児にエールをー。全国高校野球選手権の中止を受け、沖縄県内の高校野球部の監督有志が20日、「栄冠は君に輝く」を歌いつなぐ動画をユーチューブに投稿した。公開から1日で、視聴回数は1万回を超え「監督さんの愛を感じる」「くじけないで頑張って」など大きな反響を呼んでいる。動画制作に携わった美里工の神谷嘉宗監督は「沖縄から全国の球児に、心の甲子園を目指してほしいとの願いを歌にした」と語った。

 「栄冠は君に輝く、をみんなで歌い球児たちを元気づけよう」。突然の連絡だった。夏の甲子園中止の見通しを伝える全国報道が出てから3日後の18日夜、電話をかけてきた興南の我喜屋優監督が切り出した。甲子園の開催可否はまだ出ていなかったが、コロナ禍では中止の可能性もあると考え、夏の甲子園で流れる歌を歌って、球児たちを元気づけようとの一心だった。

 神谷監督は、すぐに教え子でミュージシャンのミヤギマモルさんに連絡し、三線やピアノなどで演奏してもらい一夜で音源を完成させた。翌朝には県内有志の監督に音源に合わせて歌っている様子の動画提供を依頼し、20日の日本高野連の中止決定に間に合わせ、動画を公開した。

 「想いは一つ 夢をもって!逆境を乗り越えよう!」。約3分間に収められた動画は我喜屋監督のメッセージから始まり、美里工、嘉手納、糸満、中部商、沖縄尚学の監督、コーチらが「想い」をつないだ。間奏では、各校が甲子園に出場した際の写真、スタンドで応援する球児らも登場し、最後はガッツポーズで「目指せ 心の甲子園」と全国の球児に熱い想いを歌に乗せている。【琉球新報電子版】