【名護】藤原定家に由来するテイカカズラが名護市内の市街地の垣根などで満開になった。
沖縄のテイカカズラは「リュウキュウテイカカズラ」。式子内親王を愛した歌人・藤原定家が死後も彼女を忘れられずついに定家(ていか)葛(かずら)となって彼女の墓に絡みついたという伝説に基づくという。
名護市内でも見られ、他の植物に絡み成長する。花弁の基部は筒状で全体としてプロペラ状。甘い香りを発する。葉や茎を切ると乳液が出る。有毒なので注意が必要だ。果実は細長く袋果、種子は綿毛があり風で飛ぶ。分布は九州、種子島、沖縄、台湾。キョウチクトウ科。
(幸地光男通信員)