独自チケットで救え、沖縄・うるまの飲食店 市商工会など発行


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うるま市内の飲食店を支援しようと立ち上がった「元気復活プロジェクト」実行委員会の新垣壮大会長(左から2人目)ら=19日、うるま市

 【うるま】新型コロナウイルス感染拡大の影響で大打撃を受けている市内飲食店を支援しようと、うるま市商工会や市観光物産協会などが15日、うるま市元気復活プロジェクトを立ち上げた。市内飲食店で使える独自チケットを発行する。希望者は1万円分から購入できる。沖縄県内でもユニークな取り組みで、同プロジェクト実行委員会は行政とは違う立場から、うるま市を盛り上げていく考えだ。

 売上金は全てうるま市内の飲食店の支援に充てられ、経費については市が負担することになったという。

 チケットの販売期間は8月31日までで誰でも購入できる。使用期間は来年8月までで、現在約50店舗の参加が決まっている。1枚千円分のチケットが5枚で1冊となっており、2冊単位で販売する。幅広い店舗で利用してもらうため、チケットに記載された飲食店のみ使え、どこの飲食店で利用できるかは購入後に分かる仕組み。2冊で2店舗分となる。

うるま市元気復活プロジェクトが独自で発行するチケット

 実行委員会の新垣壮大会長は「飲食店を支援したい。多くの人に購入していただきたい」と呼び掛けた。

 うるま市石川で「やぎとそば 太陽」を経営する仲西洋陽(ひろや)さん(41)は「本当に客がいなくて厳しい状況。以前のようにお客さんが戻るには時間がかかると思う」と話し、チケット購入者の来店を望んでいる。

 購入場所は、いちゅい具志川じんぶん館。問い合わせは同実行委員会(電話)080(6481)3900。