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県中学総体中止、選手ら涙「気持ちのやり場が見つからない」

昨年の県中学校総合体育大会の総合開会式=2019年7月21日、北中城村の県総合運動公園レクドーム

 県中学校総合体育大会の中止決定に、懸命に部活に取り組んできた選手らは「ショックだ」と悔しさをあらわにした。

 伊良波中(豊見城)女子バスケ部の上原小春さん=3年=は昼の部活動の集会で中止を知った。「県総体、その先の九州大会優勝を目指してこの2年間やってきた。気持ちのやり場が見つからない」と夕方の練習にも身が入らなかった。

 昨年末の全国U15選手権プレ大会の県予選、今春の県新人大会でいずれも準優勝で、県総体に懸ける思いも強かった。小学校から一緒に進学した3年生10人は2017年に九州の強豪が集うめいじん杯で優勝した実力を持ち、県総体優勝に燃えていた。

 中止を知ったメンバーの中には涙を流したり、泣くのを必死にこらえたりする選手もいた。地区大会の開催に望みを懸け「最後は地区優勝で飾って終わりたい」と言葉少なに語った。

 兼城中(糸満)の男子バレー部3年の友利睦主将は「最後までやりきりたかった」と肩を落とした。同学年は1人だけだが、直近大会で4強入り。手応えと後輩たちの頼もしさを実感し、さらに上をと待っていた最後の県総体だった。「悔しい」と言葉を絞り出し「せめて地区は戦いたい。優勝して笑顔で終わりたい」と最後の舞台が用意されることを期待した。

 「今年は県総体で優勝、九州も上位を狙っていた」と読谷男子ソフトボールの島袋翔大主将。昨年は好敵手の嘉手納に決勝で敗れ、九州決勝も嘉手納にコールド負け。リベンジを胸に技を磨き1月の新人大会は嘉手納にコールド勝ちしていた。「去年の3年からの思いも引き継いでいた」。声は自然と沈むが地区大会開催を信じて待つ。「まだまだ全力でやれる。地区大会に懸ける」

 中頭地区バスケ専門部の山口大輔部長は「子どもたちは地区から上を目指している。目標を失い苦しい思いだろう」と残念がった。その上で「強い弱い関係なく、最後の大会として地区大会は出させてあげたい」と語った。



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