戦没者遺骨のDNA鑑定 沖縄で研究者確保が課題


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【東京】稲津久厚労副大臣は26日の参院外交防衛委員会で、沖縄戦戦没者遺骨の身元を特定するため国が実施しているDNA鑑定について「沖縄で行うことが考えられる」と、前向きな姿勢を示した。だが、鑑定を担える研究者の確保に課題もあるといい「鑑定を行うことが可能な大学があるかなど、情報収集に努める」と述べ、引き続き検討を進める考えを示した。秋野公造参院議員(公明)への答弁。

 厚労省によると、県が仮安置所で保管している遺骨は2019年度までに約760人分に上る。それらの遺骨の検体は、県外の機関で順次DNA鑑定をする方針だ。県内でDNA鑑定を担える機関が決まった場合には、沖縄でも順次鑑定が行われることが想定されるという。